
発音が気になって、英語になると声が小さくなる。笑われたらどうしよう、と思うと言い切れない……
こんな悩みに、対面レッスンとAI英会話で英語を声に出している私がお答えします。
結論から書きます。発音を気にしているのは、たぶん自分の中だけです。
私はカタカナ寄りの発音のまま英語を話してきて、発音を笑われた経験は一度もありません。
この記事では、「笑われるかも」の正体をほどいたうえで、それでも小さくなる声の練習場所まで案内します。
発音ではなく英語を話すこと自体が恥ずかしい人はこちらの記事、オンライン英会話のレッスンが恥ずかしい人はこちらの記事が合っています。
恥ずかしさの正体は「思われるかもしれない」という想像

発音の恥ずかしさを言葉にしてみると、中身はだいたい2つに分かれます。
順番に見ていきます。
「下手だと笑われるかもしれない」

まずは王道の心配です。thもrも日本語にない音ですから、ぎこちなくなるのは当たり前。そのぎこちなさを「笑われるかもしれない」という不安です。
注目してほしいのは、この心配のタイミングです。まだ何も起きていない、声を出す前なんですよね。
まだ笑われてもいないのに、先に気分だけ沈んで、声が小さくなってしまう。
「気取ってると思われるかもしれない」

逆向きの心配もあります。日本人がいる場で、自分だけそれっぽい発音をするのは気取ってると思われるかもしれない、という方です。
下手なら笑われるかも。上手なら気取ってると思われるかも。どちらに転んでも気になるわけで、これでは声の出しようがありません。
ただ、2つの心配には共通点があります。どちらも文末が「かもしれない」なことです。
では、実際に言われた経験はどうでしょう。英語の発音を「下手だね」と笑われた回数。「気取ってる」と面と向かって言われた回数。数えてみてください。
ゼロか、思い出せないくらい昔の記憶のはずです。

私も数えてみたら、被害の記録はゼロ件でした。
つまり、恥ずかしさのほとんどは「言われた経験」ではなく「言われるかもしれないという想像」でできています。ここが今回の記事の出発点です。
「かもしれない」が育ち続ける理由

この「かもしれない」には、たちの悪い性質があります。放っておくと、育つんです。
笑われるかもしれないから、声を出さない。声を出さないままだと、「話したけど笑われなかった」という経験がいつまでも増えません。
打ち消してくれる経験がないので、想像はふくらむ一方です。
裏を返せば、実際に話した経験を増やしていけば、この想像は小さくできます。
実際、笑われることはない

「想像だと言われても、やっぱり笑われそうで怖い」。その気持ちに、数字と実体験の2つで反論してみます。
英語話者の4人に3人は、訛りごと話している

世界の言語を調査している機関・エスノローグ(Ethnologue)の推計によると、世界で英語を話す人は約15億人。そのうち英語を母語とする人は約4億人です。
つまり、英語話者のおよそ4人に3人は非ネイティブ。インドの英語、シンガポールの英語、フランス人の英語と、世界の英語は母語の訛りを乗せた英語だらけです。
訛りがあるのが、英語の標準状態なんです。あなたの日本語訛りは、その普通の中のひとつ。珍しくもなければ、笑いの対象になる理由もありません。
しかも非ネイティブが多数派ということは、あなたの英語の相手も非ネイティブの可能性が高い。お互いさまの世界です。
英語はもう「ネイティブだけのもの」ではなく、非ネイティブ同士をつなぐ共通語として働いている言語です。訛りは恥ではなく、出身のしるしくらいのものなんですね。
逆の立場で考えてみてください。コンビニで外国人のスタッフさんが訛りのある日本語で接客してくれたとき、笑う気になりますか?
ならないですよね。「日本語でやり取りできてすごいな」と思うだけのはずです。あなたの英語も、相手からはそう見えています。
私も、笑われた経験は一度もない

数字の次は、実体験です。
私は英会話のレッスンで、カタカナ寄りの発音のまま英語を話し続けています。うまく言えない音も、たくさんあります。
それで発音を笑われたことは、一度もありません。
相手がプロの講師だから、だけではありません。大人の世界では、相手の発音を笑うこと自体がかなり行儀の悪い行為です。学校の教室ならともかく、大人になってからの英語の場で、笑う人はまずいません。
「笑われるかもしれない」の実績は、私の場合ゼロ件。想像の中でだけ、毎回笑われていたわけです。

毎回おびえていた自分に、「結果はゼロ件だよ」と教えてあげたいです。
同じ数え方をするなら、あなたの実績もゼロ件か、それに近いはず。
万が一、笑う人に出会ってしまったら。それはあなたの発音の問題ではなく、相手の態度の問題です。練習中の人を笑う側が直すべきことで、あなたが黙る理由にはなりません。
ただし「聞き返される」ことはある

ここまでを「全部思い込みだから気にするな」で締めるつもりはありません。現実に起きることが、ひとつあります。
聞き返されることです。
私もたまに聞き返されます。あの瞬間は、恥ずかしい。発音ができていなかったのか、めちゃくちゃな文を言ってしまったのか、と頭の中で反省会が始まります。
でも、落ち着いて考えると、聞き返しは笑いではありません。「もう一回言って」は、ダメ出しではなく「聞きたいから、もう一回」の合図です。
日本語同士でも、電話で聞き返すことは普通にありますよね。あれで相手を下手だと思わないのと同じです。
原因も、発音とは限りません。周りがうるさかった、話すスピードが速かった、相手が別のことを考えていた。日本語の聞き返しと同じで、理由は山ほどあります。全部を発音のせいにして落ち込むのは、割に合いません。

頭の中の反省会、今日も開催されがちです……
アクセントについて、補足をひとつ。日本語は音の高低で、英語は音の強弱で単語を聞き取る言語です。強く読む場所がずれると、音がきれいでも別の単語に聞こえます。逆に言えば、強弱さえ合っていればカタカナ寄りの音でも聞き取ってもらえる、ということです。
3つ目の「言い換え」だけ、例をひとつ。レストランで reservation が通じなければ、Can I book a table? と文ごと取り替える。単語単位で発音のリトライを重ねるより、文ごと替える方が早く伝わります。
つまり、必要なのは完璧な発音ではなく、聞き返されたときの対応の型です。型があれば、聞き返しは「恥ずかしい事件」から「よくある作業」に変わります。
そしてこの型、3つとも人前でいきなり試す必要はありません。誰にも聞かれない場所で、先に練習できます。
それでも声は小さくなる。だから、何度でも言い直せる場所で練習する

打ち明けておくと、ここまで書いてきた私も、対面のレッスンでは今も声が小さくなります。
頭では「笑われない」とわかっている。それでも、目の前に人がいると声は縮む。恥ずかしさは、理屈で消えてくれないんです。
だから私は、理屈で消すのをやめて、練習の場所を変えました。
恥ずかしさを抱えたまま人前で練習し続けるのではなく、恥ずかしさが発生しない場所で量を積んでから人前に出る。順番を入れ替えただけですが、口の動きがまるで違います。
「もう一回」の気兼ねがいらないから、気が済むまで言い直せる

対面のレッスンでも、言い直しはできます。練習に付き合うのが講師の仕事ですから、言い直しを嫌がられることは、まずありません。
ただ、こちらの気持ちの問題として、相手を待たせている感覚は消えません。3回目あたりで「そろそろ次に進まないと」という気兼ねが顔を出して、納得する手前で切り上げてしまう。
この練習の相手に選んだのが、スピーク(Speak)というAI英会話アプリです。フリートークの相手が人間ではないので、待たせている感覚が最初から発生しません。同じ文を、気が済むまで繰り返せます。
会話の中でうまく言えなかったフレーズは、そこで終わりません。会話中にヒントや言い直しが入り、間違えた内容をもとに自分用の復習が作られる仕組みがあります(2026年8月時点の公式の説明)。私の体感で言うと、言えなかったフレーズが「自然な英語ならこう」という形になって出てきて、それを納得いくまで声に出して言い直せる、という感じです。

上の画面が、実際の練習画面です。お手本の文が出て、「お話しください」と促されて、納得いくまで言い直せる。この繰り返しで、言えなかった文が持ち球に変わっていきます。
レッスンの方も、先に講師の動画でお手本を見て、そのあと自分の口で言う順番です。お手本→自分→言い直し。この3拍子を、誰にも聞かれない場所で回し続けられます。

「もう一回いいですか」を気兼ねなく無限に言える相手、貴重です(笑)
声を張る練習にもなる

もうひとつ、AI相手の利点があります。人の目がないので、遠慮なく声を張れることです。
聞き返されたときに一番効くのは、はっきり声に出して言い直すことです。ところが人前では、恥ずかしさで声が縮む。一番効く対処が、一番出しにくい環境だったわけです。
家でAI相手なら、誰の目もありません。rを大げさに転がしても、thで思い切り舌を出しても、見ている人はゼロ。声を張る感覚を、ここで体に入れておけます。
声量が上がると、そもそも聞き返される回数が減ります。聞き返しが減れば、恥ずかしい場面も減る。
私の体感でも、家で声を張った日の方が、対面レッスンの第一声が出しやすい。声にも準備運動があるんだな、と思っています。
発音の質をビシビシ採点されたい人には、この使い方は合いません。私にとってスピークは、言えなかった文を言えるようにして、声を張る場所です。
▶ あわせて読みたい:スピークの評判・料金を徹底的に調べたレビュー記事
発音を磨きたいなら

ここまでの話は「気にして黙るのはもったいない」であって、「発音を磨かなくていい」ではありません。
きれいな発音に憧れる気持ちは、そのまま伸ばしていいんです。目指したい人は、どうぞ目指してください。独学の定番はこのあたりです。
3つとも、コツは小さい声でやらないことです。せっかくの発音練習も、もごもご声では音の輪郭がつかめません。
いきなりシャドーイングは難しいので、音読→オーバーラッピング→シャドーイングの順に、階段を上がるように進めるのが現実的です。
発音のトレーニングを主目的にしたAIアプリでは、ELSA Speak(エルサスピーク)という発音特化型も知られています。本格的に鍛えたい段階になったら、選択肢に入れてみてください。
そしてうれしいことに、この3つもELSAも、全部ひとりでできる練習です。磨く練習も、声を張る練習と同じで、人の目のない場所で積めます。
よくある質問

Q発音、気にしすぎでしょうか?
A「笑われるかも」の部分は、思い込みの割合が大きいです。私は発音を笑われた経験が一度もありません。ただ、音の違いが気になること自体は感度の証拠なので、責める必要もありません。
Qカタカナ英語しか話せません。それでも通じますか?
Aはっきり声に出して、単語の強く読む場所を外さなければ、通じる場面は多いです。世界の英語話者の4人に3人は非ネイティブで、みんな訛りごと話しています。私もカタカナ寄りの発音のまま会話の練習を続けています。
Q発音が通じなくて聞き返されたときは、どうすればいいですか?
Aはっきり声に出して言い直す→アクセントの位置を確認する→別の言い方に切り替える、の順で動くのが現実的です。聞き返しは「もう一回言って」の合図であって、ダメ出しではありません。私も聞き返された瞬間は恥ずかしいですが、この型のおかげで立て直せています。
Qネイティブ発音を目指すのは、間違いですか?
Aまったく間違いではありません。目指したい人はどうぞ、が私の立場です。この記事が言いたいのは「発音が仕上がるまで黙る必要はない」ということだけで、磨くことと話すことは並行できます。
Q大人からでは、発音はもう変わりませんか?
A「もう無理」と断定する材料はありません。少なくとも、声の大きさとアクセントの位置は年齢に関係なく今日から変えられて、伝わりやすさへの効果はこの2つが大きい、というのが私の実感です。
Qスピークを使えば、発音は良くなりますか?
A発音が良くなる、という約束はできません。私の体感では、発音そのものを細かく指摘される場面はあまりなく、言えなかったフレーズを自然な形で言い直す使い方が中心です。発音のトレーニングが主目的なら、発音特化のアプリを検討する方が期待に合います。
Q聞き返されないための準備はできますか?
Aゼロにはできませんが、減らせます。効くのは、よく使う単語のアクセントの位置を確認しておくことと、声を張って言い慣れておくことの2つです。私は初めて使う表現ほど、先に家で声に出してから人前で使うようにしています。
Q独り言の練習と、AI相手の練習は何が違いますか?
Aお手本と言い直しの相手がいるかどうかです。独り言は無料で人の目もない良い練習ですが、言えなかった文の「自然な言い方」は自分の中からは出てきません。私は口慣らしは独り言でもやりつつ、言えなかった文の回収はAIに任せています。
Qthやrが、どうしても言えません。
A言えないままでも、会話は始められます。伝わりやすさへの影響が大きいのは、個々の音の正確さより声量とアクセントの位置だからです。舌の練習をするなら、誰も見ていない場所で大げさに動かすのが一番で、私も人前ではやりません(笑)
Qオンライン英会話で発音を笑われないか不安で、申し込めません。
A私は対面・オンラインを問わず、レッスンで発音を笑われた経験がありません。それでも不安なら、先に一人で口を慣らしてからでも遅くないです。レッスンの恥ずかしさについてはオンライン英会話が恥ずかしい人へに分けてまとめています。
まとめ:気にしていたのは、自分だけかもしれない

最後に、この記事のポイントを並べます。あとで思い出すときは、ここだけで大丈夫です。
- 発音の恥ずかしさの正体は「笑われるかも」「気取ってるかも」という想像
- 英語話者の4人に3人は非ネイティブ。訛りがあるのが普通で、笑われる心配はいらない
- 私も発音を笑われた経験は一度もない。想像の中でだけ、毎回笑われていた
- 現実に起きるのは「聞き返し」。笑いではなく「もう一回」の合図で、対応の型で立て直せる
- それでも声は小さくなるから、何度でも言い直せる場所(AI相手)で練習する
- 発音を磨きたい人は、磨いていい。気にして黙るのをやめるのが先
私はいまも、対面のレッスンでは声が小さくなります。それでも、家で何度も言い直したフレーズだけは、小さくならずに言えます。
最後にひとつだけ。
あなたの発音を最後に笑ったのは、誰だったか思い出せますか。思い出せないなら、笑っていたのは想像の中の誰かです。想像の笑い声のために実際の声を小さくするのは、今日でやめにしましょう。
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同じように、発音の恥ずかしさで悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。


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