
英語のハノン、買おうか迷っている。
検索したら「効果ない」って出てきて、不安になった。
「効果ない」の検索候補を見て、買うのをやめる必要はありません。
初級を3ヶ月続けて変わったのは、文法の知識より「英語を話している感じ」でした。
効果が出た場面と順番、「効果ない」と言われる理由を、この記事にまとめました。
初級を3ヶ月やって変わったのは「英語を話している感じ」になったこと

『英語のハノン 初級』を約3ヶ月続けて、覚えた文が、自分の口から出るようになりました。
私は『英語のハノン 初級』を、手元の紙の本と、iPhoneに入れた音声で使っています。
1日1ドリルを、本を閉じてナチュラルスピードで言えるまで繰り返す使い方で、約3ヶ月です。
英会話のレッスンで、ハノンで覚えたフレーズを使ってみました。
言いたいことを頭の中で組み立ててから話すのではなく、覚えた形がそのまま出ます。
AI英会話でも、同じフレーズを使っています。
相手が人でもAIでも、使う文は同じです。
独り言でも使っています。
ひとりのときに、ドリルで言った文がそのまま口から出ます。
3つの場面に共通しているのは、言おうとして作った文ではないことです。
覚えた文が、その場面に合う形で出てきました。

話すときの感覚が変わりました。
文法が身についた、という手応えとは少し違います。
英語を話している感じになった、というのが一番近いです。
効果が出る順番:スラスラ言える → 意味がわかる → 口から出る

効果は、一度に出たわけではありません。
私の場合は、主にこの3つの段階になりました。
最初に変わるのは、口の動きです。
意味を考えるより先に、文の形をスラスラ言えるようになります。
次に、言いながら意味がわかるようになりました。
音だけについていっていた文が、「何を言っているかわかる」に変わる段階です。
そして最後に、その文が自分の口から出る。
ここまで来て、レッスンで使えるようになりました。
1つ目と2つ目は、ドリルを進める基準そのものです。
何も見ずにスラスラ発音できて、意味も理解できている文を「言えた」と数えて、次のドリルに進みます。
3つ目は、実践の場です。
レッスンやAI英会話のように、英語で何かを伝える場面です。
レッスンで口から出た文が、これです。
I’ve made great progress under your coaching.
「あなたのコーチングで、大きく上達しました」という意味です。
ドリルにある「great progress under 〜 coaching」の形を、主語と時制を変えて言っていました。

ハノンの文が、そのまま出ました。
この文を言おうと決めて、組み立てたわけではありません。
スラスラ言えて、意味もわかっている文だったから、場面に合わせて出てきました。
1つ目の段階だけでは、レッスンで使える形になりません。
3つ目まで来る文を、1つずつ増やしていく教材です。
「効果ない」と言われる3つの理由と、3ヶ月やった私の答え

英語のハノンについて「効果ない」と書かれている記事を読むと、理由は3つに分かれます。
| 理由 | よく見かける書き方 | 私の答え |
|---|---|---|
| 即効性がない | 1〜2週間では変化を感じない | 3段階の順番があるので、口から出るまでは時間がかかる |
| 単調で飽きる | 例文が面白くない・繰り返しが退屈 | 地味な練習なのは、そのとおり |
| 前提レベルがある | 文法の解説が少ないので初心者には難しい | 文法がまったくわからない状態だと、きつい |
3つとも、教材が効かない理由ではなく、続かない理由です。
「効果ない」の中身は、向かない人の条件か、地味さについての話です。
即効性がないのは、効果が3段階の順番で出るからです。
1つ目の「スラスラ言える」だけの時期は、話せるようになった実感がありません。
単調なのも、そのとおりです。
同じ文を、形を変えながら何度も言う練習が、最初から最後まで続きます。

地味な練習なのは、そのとおりです(笑)
3ヶ月やって、効果がないと感じた部分はありませんでした。
ただし、本を閉じて言えるまで繰り返した文でないと、口から出るところまでは来ません。
本を見ながら音声についていけた段階で次に進むと、1つ目の段階にも届きません。
1ドリルの進め方と、言えるまで繰り返す基準は、英語のハノン 初級の使い方にまとめています。
この本が狙っていること(筑摩書房の特設ページから)

効果があるかどうかを判断するには、この本が何を狙っているかを先に知っておくと迷いません。
筑摩書房の特設ページには、この本の狙いがこう書かれています。
つまり、新しい文法を覚える本ではありません。
学校で習って知っている文法を、音だけで使える状態にする本です。
特設ページには、共著者のメッセージとして「見た目よりはるかにハードなトレーニング」とも書かれています。
私に起きた「英語を話している感じ」は、この狙いのとおりでした。
文法の知識が増えたのではなく、知っていた文法が口から出るようになりました。

知っている文法と、言える文法は、別物でした。
「効果ない」と感じるとすれば、この本に文法の解説や新しい単語を期待したときです。
知っている文法を口から出す練習として見ると、私には狙いどおりの効果が出ました。
向いている人・向いていない人

「言えるまで繰り返す」をやれるかどうかで決まると見ています。
向いていない人については、私の実感は1つです。
文法がまったくわからない状態だと、きついです。
ドリルは文法の項目ごとに並んでいて、どこを変えて言うのかがわからないと、音声についていけません。
学校で習った文法を思い出せるなら、始められます。
文法を忘れていても、Unitごとに文法の確認のページがあり、そこを読み直してからドリルに入れます。
TOEICのために買うか、英会話のために買うかで、練習の中身は変わりません。
どちらの目的でも、やることは「本を閉じて言えるまで繰り返す」の1つです。

点数より、繰り返せるかどうかです。
英語のハノンの効果についてよくある質問

QTOEICの対策になりますか?
A文法の対策になります。
ドリルは文法の項目ごとに並んでいて、それを口で繰り返すので、文法の知識も一緒に押さえられます。
私は、文法をここで押さえられるので、TOEIC対策にもなっていると感じています。
Q英語のハノンで、話せるようになりますか?
A私は「英語を話している感じ」になりました。
話せるようになる、とまでは言いません。
覚えた文が、レッスンやAI英会話で口から出るところまでは来ました。
Qどのくらいで変わりますか?
A私は約3ヶ月で、覚えた文がレッスンで出るようになりました。
スラスラ言える→意味がわかる→口から出る、の順番なので、最初の1〜2週間で判断するのは早いです。
個人差はあります。
Q音声は必要ですか?
A必要です。
音声のあとについて言い、音声の指示で文を変える練習が中心なので、音声がないと本を読む練習になってしまいます。
私が使っているのは、iPhoneに入れたMP3です。
音声の手に入れ方と使い方は、英語のハノン 初級の使い方にまとめています。
まとめ:「言えるまで繰り返す」をやれそうなら、買ってよい

英語のハノンの効果を、3行で言い直します。
- 3ヶ月で変わったのは、文法の知識より「英語を話している感じ」
- 効果は、スラスラ言える→意味がわかる→口から出る、の順番で出る
- 「効果ない」の理由は、即効性・単調さ・前提レベル。
どれも続かない理由で、効かない理由ではない
私はいまも、机に紙の本を開いて、1日1ドリルずつ進めています。
覚えた文は、レッスンとAI英会話で使っています。
英語のハノンについて、あわせて読みたい記事です。
- 英語のハノン 初級の使い方と続け方:1日の量・何周するか・音声の使い方
- 社会人の英語やり直しで使っている教材3つ:英語のハノンと一緒に使っている教材
最後にひとつだけ。
本を閉じて言えるまで繰り返す練習が苦にならないなら、この本は合います。
買うかどうかは、点数ではなく、そこで決めれば大丈夫です。
同じように、英語のハノンを買うかどうかで迷っている人の参考になれば嬉しいです。


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