英単語の語源一覧【厳選32パーツ】丸暗記に頼らず芋づるで覚える「分解」のコツ

英語学習
悩む読者
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英単語が全然覚えられない。ただ見て覚えるのも辛いし、はかどらない…

その悩みに効くのが、語源です。単語の成り立ちを見ると、意味を「理解」できるようになり、ただ見て覚えるより頭に残ります。

この記事では、頻出のパーツだけを厳選32個にしぼった英単語の語源一覧をお渡しします。

読み終わる頃には、英単語が「暗記する1000個の文字列」から「組み立てられたパズル」に見え方が変わっているはずです。

まずは英単語「prevent」を分解してみましょう

preventを分解してみる 語源体験

preventという単語があります。意味は「防ぐ」。

丸暗記なら、ここで終わりです。prevent=防ぐ。はい次の単語。

ここで、この単語を分解してみましょう。

preventの分解図解 pre前もって+vent来るで防ぐ、vent(来る)のファミリー event・invent・adventが芋づるでつながる

pre(前もって)+ vent(来る)

直訳すると「先に来る」。相手より先回りして、起きる前に手を打つ。だから「防ぐ」なんです。

そして、ここからが芋づるです。vent=来るを知った目で、他の単語を見てみてください。

  • event = e(外へ)+ vent:外に出て来る → 「出来事」
  • invent = in(〜に)+ vent:探し物に行き当たる → 「発明する」
  • advent = ad(〜へ)+ vent:こちらに向かって来る → 「到来」

preventを分解しただけなのに、event・invent・adventまで芋づるでつながりました。1個の暗記のつもりが、4個の理解です。

しろ
しろ

暗記した記憶がないのに、覚えてるんですよね。

これが「語源で覚える」の正体です。

✅ この記事の結論
  • 英単語は「接頭辞(方向)+語根(意味の中心)+接尾辞(品詞の名札)」の組み合わせでできている
  • パーツを知っていると、初めて見る単語でも意味を推測できる
  • 覚えるパーツは膨大でなくていい。まずは厳選32個の一覧で足りる

なぜ丸暗記より語源で覚えられるのか

なぜ語源で覚えられるのか 仕組みの話

理由はシンプルで、覚える単位が変わるからです。

丸暗記は、単語を1000個の「バラバラの文字列」として扱います。preventとeventとinventは、それぞれ無関係な3つの暗号です。1000単語覚えるには、1000回の暗記が必要になります。

語源で覚えると、単語は「パーツの組み合わせ」になります。vent(来る)というパーツを1個知っていれば、prevent・event・invent・adventは同じ家族です。

実は、この覚え方をあなたはもうやっています。漢字です。

「氵(さんずい)」がつく漢字は、海・河・泳・洗、ぜんぶ水に関係します。初めて見る漢字でも、さんずいがあれば「水っぽい意味だな」と推測できますよね。

ventのように、単語の意味の中心になるパーツを「語根(ごこん)」と呼びます。いわば、意味の核です。

そして語根は、英単語の部首です。

しろ
しろ

漢字でやっていることを、英語でやるだけなんです。

だから効果もふたつあります。

  • 芋づる効果:パーツ1個で、同じ家族の単語がまとめて覚えられる
  • 推測効果:初めて見る単語でも、知っているパーツから意味の見当がつく

TOEICの長文で知らない単語に出会っても、パーツが1個見えれば完全なお手上げにはなりません。この保険は、試験中ほど効きます。

そしてもうひとつ、地味に大きい効果があります。忘れても、意味を推測できることです。

丸暗記した単語は、忘れたら終わりです。思い出す手がかりがありません。でも語源で覚えた単語は、意味が飛んでもパーツが残ります。「preventって何だっけ……pre+ventだから、先に来るイメージか」。この復元ルートがあるだけで、忘れることが怖くなくなります。

英単語の語源一覧【接頭辞12・語根12・接尾辞8の厳選32パーツ】

英単語の語源一覧 厳選32パーツ

お待たせしました。一覧です。

その前に30秒だけ、単語の構造を見てください。たとえばprevention(予防)は、3つの層でできています。

パーツ働き
接頭辞pre(前もって)意味の方向を決める
語根vent(来る)意味の中心
接尾辞-ion(〜すること)品詞を決める(これは名詞ですよ、の名札)

全部の単語がきれいに3層あるわけではありません。でもこの構造が頭にあると、一覧の見方が変わります。

おまけの効果もあります。preventionの-ionが見えれば、意味を知らなくても「これは名詞だ」と品詞がわかる。文法問題では、これだけで選択肢が削れます。

なお、この32個は「よく出るもの」だけを選んでいます。網羅ではなく厳選です。

意味の方向を決める:よく出る接頭辞12個

よく出る接頭辞12個 意味の方向

接頭辞は、単語の先頭について方向や向きを加えるパーツです。前へ、外へ、下へ、否定へ。など

接頭辞中核の意味例単語(分解の例つき)
re-再び・元へreview(re 再び+view 見る→復習)、return、repeat
pre-前もってpredict(pre 前もって+dict 言う→予言する)、preview、prepare
un-〜でないunhappy(un 否定+happy→不幸せ)、unknown、unlucky
in- / im-〜でないimpossible(im 否定+possible→不可能)、incorrect ※「中へ」のin-も別にある(inspectのin)
ex-外へexit(ex 外へ+it 行く→出口)、export、express
sub-下にsubway(sub 下+way 道→地下鉄)、submarine、subtitle
inter-間に・互いにinternational(inter 間+national 国の→国際的)、internet、interview
trans-越えてtransport(trans 越えて+port 運ぶ→輸送する)、translate、transfer
con- / com-共にconnect(con 共に+nect 結ぶ→つなぐ)、company、combine
de-離れて・下へdepart(de 離れて+part 分かれる→出発する)、decrease
pro-前へprogress(pro 前へ+gress 歩む→前進・進歩)、promote、project
dis-分離・否定disagree(dis 否定+agree→意見が合わない)、disconnect、distance

表の中で1個だけ注意があります。in-には「〜でない」(impossible)と「中へ」(inspect)の2種類が同居しています。同じ顔で働きが違う、ややこしい。どちらのin-かは単語ごとに覚えるしかありませんが、2種類あると知っているだけで混乱は減ります。

ちなみに、con-/com-(共に)の家族にはcompany(会社・仲間)がいます。com(共に)+panis(パン)で、同じパンを食べる間柄が原義です。会社という訳語より、よほど人間くさい成り立ちじゃないですか。

接頭辞に慣れるコツは、訳語ではなく矢印の絵で持つことです。

接頭辞は矢印の絵で持つ ex-は外へ・sub-は下に・trans-は越えての矢印図解

exportを見た瞬間に「外へ」の矢印が浮かべば、それが語源のイメージで覚えるということです。

よく出る接頭辞は、この12個の先にもあります。意味グループ別に25個まで広げた一覧は英語の接頭辞一覧【意味グループ別25個】にまとめました。in-がim-・il-・ir-に姿を変える理由と、否定の接頭辞5個の使い分けも、そちらで扱っています。

意味の中心になる:よく出る語根12個

よく出る語根12個 意味の中心

語根は単語の意味の中心です。「英単語の部首」と例えたのが、この語根。1個の語根から、家族の単語が枝分かれします。

語根中核の意味例単語(分解の例つき)
spect見るinspect(in 中を+spect 見る→検査する)、respect、spectator
vent / ven来るprevent(pre 先に+vent 来る→防ぐ)、event、invent
port運ぶimport(im 中へ+port 運ぶ→輸入する)、export、portable
dict言うdictionary(dict 言う+-ary 集めた場所→辞書)、predict、dictate
duct / duce導くintroduce(intro 中へ+duce 導く→紹介する)、conduct、produce
scrib / script書くdescribe(de 下へ+scribe 書く→描写する)、script、subscribe
mit / miss送るsubmit(sub 下に+mit 送る→提出する)、transmit、mission
formtransform(trans 越えて+form 形→変形させる)、uniform、inform
struct組み立てるconstruct(con 共に+struct 組み立てる→建設する)、structure、instruction
vis / vid見るtelevision(tele 遠く+vision 見ること→テレビ)、visible、video
ject投げるreject(re 元へ+ject 投げる→投げ返す→拒否する)、project、inject
med癒すremedy(re+med 癒す→治療・解決策)、medical、medicine

respect(尊敬)は、re(もう一度)+spect(見る)で「振り返って見る」。思わず二度見してしまう相手、と考えると急に忘れなくなります。

それからportable。port(運ぶ)+able(できる)で「持ち運びできる」。

しろ
しろ

portableで2つの表がつながる瞬間、気持ちいいんですよ。

もうひとつ、mit/miss(送る)も見てください。submit(下に送る→提出する)、transmit(越えて送る→送信する)。そしてmission(使命)は、送り出された者に託されたものが原義です。

ビジネスで毎日見るsubmitとmissionが、同じ「送る」の家族。こういうつながりは、一度見えると忘れません。

語根も12個で終わりではありません。意味グループ別に28個へ広げた一覧は英語の語根一覧【意味グループ別28個】にあります。1個の語根から10単語がつながる様子や、spect→spicのように形が変わる語根は、そちらが詳しいです。

品詞を決める:よく出る接尾辞8個

よく出る接尾辞8個 品詞の名札

接尾辞は単語のおしりについて、品詞を決める名札の働きをします。意味を大きく変えるより、「これは名詞」「これは形容詞」と教えてくれるパーツです。

接尾辞働き品詞例単語(分解の例つき)
-er / -or〜する人・もの名詞teacher(teach 教える+-er する人→先生)、actor、printer
-tion / -sion〜すること名詞information(inform 知らせる+-ation→情報)、action、decision
-able / -ible〜できる形容詞portable(port 運ぶ+-able できる→携帯できる)、possible、comfortable
-ful〜に満ちた形容詞careful(care 注意+-ful 満ちた→注意深い)、useful、powerful
-less〜がない形容詞careless(care 注意+-less ない→不注意な)、endless、useless
-ly〜のように副詞quickly(quick 速い+-ly→速く)、carefully、finally
-ness〜という状態名詞happiness(happy+-ness→幸せという状態)、kindness、darkness
-ment〜すること・その結果名詞movement(move 動く+-ment→動き)、development、agreement

接尾辞のありがたみは、TOEICのPart5(品詞問題)で一番わかります。空欄の後ろが名詞なら形容詞を選ぶ、という問題で、-fulや-nessの名札が読めれば選択肢をすぐに削れるからです。

careとcareful とcareless。同じcareファミリーなのに、名札ひとつで「注意深い」と「不注意な」の正反対になる。ちょっとの変化ですが意味が大きく変わります。

よく出る接尾辞も、この8個の先にあります。品詞別に25個へ広げた一覧は英語の接尾辞一覧【品詞別25個】にまとめました。friendlyが形容詞になる理由や、-erの3つの役割も、そちらで扱っています。

最後に、3つの表の総仕上げをしましょう。unpredictableという13文字の単語があります。長くて嫌になりますよね。でも、もうあなたは分解できます。

un(〜でない)+ pre(前もって)+ dict(言う)+ -able(できる)

前もって言うことが、できない。だから「予測不能」。4パーツとも、たったいま見てきた3つの表に載っています。13文字の暗記が、知っているパーツ4個の組み合わせに変わりました。長い単語ほど、分解のごほうびは大きいんです。

一覧の使い方:ある程度覚えて、分解に慣れる

語源一覧の使い方 ある程度覚えて分解に慣れる

この32パーツは、ある程度覚えておく価値があります。ここを覚えると、単語の理解が一気に進むからです。

1000単語をひとつずつ覚えるのと比べたら、32パーツはずっと軽い投資です。しかも1パーツが何十単語にも効いてきます。

とはいえ、単語帳のようにガリガリ暗記する必要はありません。おすすめは、覚えることと使うことを同時にやる方法です。

🔍 語源一覧の使い方(3ステップ)
1
勉強中に、新しい単語・思い出せない単語に出会う
2
「分解できそうか」を3秒だけ眺める(この一覧を辞書代わりに引いてOK)
3
パーツが1個でも見えたら、その意味とセットで覚える。見えなければ普通に覚える

ポイントは3番です。分解できない単語は、潔く普通に覚えます。全単語を語源で説明しようとしなくていいんです。

実際にやるとこうなります。たとえば問題集でconstructionに出会ったとします。表を思い出せなくても、con・struct・-tionのどれか1個が見えれば十分です。structが見えたら「組み立てる系の名詞だな」で、もう半分勝ちです。

1個も見えなかったら? そのときは普通に覚えて、次の単語へ。この10秒が、積もると大きな差になります。

しろ
しろ

使っているうちに、勝手に覚わるんです。

私はいま、問題集で出会った未知の単語をこのやり方で拾っています。1日10問と決めて回しているでる1000の進め方と同じで、道具は「毎日ちょっと使う」が一番強いです。

そして眺める回数が増えると、一覧を見なくても分解が始まります。パーツが目に飛び込んでくる感覚です。そうなったら、この一覧は卒業してかまいません。

英単語の語源に関するよくある質問

語源学習のよくある質問

最後に、語源の学習でよく出る疑問に答えておきます。

Q全部の単語を語源で覚えるべきですか?

Aいいえ。語源が効くのは、中級以上のちょっと長い単語です。go・eat・bigのような基本語は分解のしようがないので、普通に覚えるのが速いです。私も使い分けています。

Q語源で説明できない単語もありますか?

Aあります。しかも結構あります。古くからある基本語や、他の言語からそのまま入った単語は、きれいに分解できません。だから「分解できたら儲けもの」の姿勢が正解です。説明できない単語に出会っても、語源学習が無駄になるわけではありません。

Q語源の学習は、何から始めればいいですか?

Aこの記事の32パーツを「眺められる状態にしておく」だけで始まっています。あとは日々の単語学習で、出会った単語を10秒分解してみる。新しい教材を買う必要はありません。

手始めにおすすめなのは、今日の勉強に出てきた単語からre-とun-を探すことです。この2つは頻出なので、初日から必ず見つかります。見つかった数だけ、分解の練習になっています。

Q遠回りに感じるのですが、本当に効率的ですか?

A最初の数日は遠回りに感じます。1個の単語だけ見れば、丸暗記のほうが速いからです。でも長期間でみると、語源が効いてきます。

Q接頭辞・語根・接尾辞、どれから慣れるのがいいですか?

A接頭辞からです。数が少ないわりに登場頻度が高く、re-やun-は今日から見つけられます。次に接尾辞、最後に語根の順で慣れていくのが私のおすすめです。

Q「語源のイメージで覚える」とはどういうことですか?

Aパーツの意味を、日本語訳ではなくで持つことです。ex-なら「外へ向かう矢印」、sub-なら「水面の下」。exit・export・expressに毎回「外へ」の矢印が見えるようになると、訳語を経由せずに意味がつかめるようになります。

Qカタカナ語も語源の手がかりになりますか?

Aなります。むしろ日本人の隠れた強みです。ポータブル・プロジェクト・インターナショナル。カタカナで知っている言葉の中に、port・ject・inter-がもう入っています。ゼロから覚えるのではなく、知っている音に意味のラベルを貼り直すだけです。

Q語源を調べるおすすめの方法はありますか?

A私のおすすめは、AIに聞くことです。ChatGPTやClaudeに「preventの語源を教えて」と打つだけで、日本語で分解して返してくれます。勉強の流れを止めずに引けるのが一番の利点です。AIの答えをきちんと確かめたいときは、語源辞典サイトのOnline Etymology Dictionary(etymonline.com)が定番です。この記事の32パーツも、すべてこの辞典で裏取りしています。

まとめ:覚える数を減らすのではなく、覚える単位を変える

語源一覧まとめ 覚える単位を変える

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 英単語は接頭辞(方向)+語根(意味の中心)+接尾辞(品詞の名札)の組み合わせでできている
  • 語根は英単語の部首。パーツ1個で類似の単語がまとめて覚えられ、初見の単語も推測できる
  • 32パーツはある程度覚えておく。出会った単語を分解するうちに、自然と定着する
  • 分解できない単語は普通に覚える。「分解できたら儲けもの」でいい

私が語源で一番好きな瞬間の話をさせてください。

remedy(治療・解決策)という単語を調べたときのことです。remedyなんてまったく馴染みのない単語だったのですが、medical(医療の)とmedicine(薬)と同じmedだということを知って、一瞬で覚えることができました。

バラバラに暗記していた3つの単語が、実は同じ家族だった。知っていた単語同士が、あとからつながる。この瞬間の面白さが、私が単語学習を続けられている理由です。覚える作業が、小さな発見に変わるからです。

暗記の努力を減らす話ではないんです。覚える単位を「1個の文字列」から「語源」に変える。覚え方が変わると、同じ努力で記憶する範囲が変わります。

私はいま、新しい単語に出会うたび、まず3秒分解しています。

最後にひとつだけ。

次にわからない単語に出会ったら、覚える前に、一度だけ分解してみてください。preventの「防ぐ」の向こうに「先回りして来る」が見えたら、最高です。

同じように英単語の覚え方で悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

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