
でる1000を買ったはいいけど、1,049問って多すぎない? 終わる気がしないんだけど……
この不安に、でる1000を使い続けている私が、実体験で答えます。
私は2026年5月から英語をやり直している30代の会社員です。でる1000は項目別の659問を1周走り切って、いまは巻末のセット問題(30問×13)を回しています。
この使い方で続けて、模試の判定は550〜705から780〜910に上がりました(下限を並べると550→780)。ちなみにこれは参考記録です。TOEICの公開テストの点数ではありません。
もうひとつ。550→780は、でる1000だけの効果ではありません。スクールでの3ヶ月の学習全体の結果で、その文法パートを支えたのがこの1冊です。
量にひよったところから始めた使い方と、1周終えた後の使い方を、いいことも情けないことも含めてまとめました。
でる1000が止まらなくなる使い方3つ
でる1000で一番怖いのは、問題の難しさではありません。量に圧倒されて、手が止まることです。
私が実際にやっている「止まらないための使い方」は、次の3つです。
ひとことで言うと、「1,049問を攻略する本ではなく、毎日10問だけ進める本にする」。これが私の答えです。
この3つで1周走り切った後の回し方は、後半のセクションにまとめています。
でる1000の基本情報【30秒でわかる】

使い方の話に入る前に、この本がどんな問題集なのかだけ、30秒で共有させてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 紙:2,530円/電子:2,024円(ともに税込) |
| 構成 | 品詞・動詞・前置詞vs接続詞などジャンル別の659問+本番形式のセット問題390問(30問×13) |
| 特典 | ダウンロード音声・別冊「文法問題1000本ノック」・解答用紙PDF |
| アプリ対応 | Kindle・abceed・mikan |
※価格は改定されることがあります。
TOEICのPart5(短文穴埋め問題)対策の定番として、ずっと売れ続けている1冊です。
どのくらい定番かというと、私が通っているスクールでも、標準教材のセットに入っていて最初に渡されました。プロの現場でも普通に使われている問題集、ということです。
Part5の位置づけを補足しておくと、TOEICのリーディングは全100問。そのうち30問がPart5です。
ここを速く正確に処理できるほど、後半の長文問題に時間を残せます。つまり文法は、Part5の30問だけでなく、リーディング全体の時間配分にも効いてくるわけです。
中身は、文法のジャンルごとの7章+巻末の文法模試という構成。最初の第1章が品詞問題で、この第1章だけで334問あります。

最初の章だけで、普通の問題集1冊分です(笑)
数字だけ見ると、そりゃひよりますよね。私もひよりました。その話は後半に書いています。
なぜみんな「終わらない」と感じるのか

でる1000の口コミを調べると、内容への不満より先に、量への悲鳴が目立ちます。
- 「多すぎて終わる気がしない」
- 「2周目に入る前に気力が尽きた」
- 「最初は順調だったのに、途中で挫折した」
買った側の人間として、この声はよくわかります。原因は大きく2つだと思っています。ひとつずつ見ていきます。

このペースだと、終わるのは来年か……
つまり「終わらない」の正体は、本の量そのものより、量に合っていないやり方なんですよね。
やり方を小さく変えるだけで、進み方は別物になる。次のセクションで、私の実際のやり方を全部見せます。
私が実際にやっている使い方【紙で解く・印をつける・理由を書く】

ここからは、私が毎晩やっている手順の全公開です。
道具は3つだけ。でる1000本体・ペン・スマホ(Studyplus)。
① 1日10問に固定する
1日の流れは、この4ステップです。
大事なのは、「今日は50問やるぞ」と目標を釣り上げないことです。
大きくした目標は、そのまま翌日のハードルになります。それが、手が止まる入口です。
逆に、疲れている日は5問まで減らします。私のルールは「基本10問・最低5問・ゼロの日は作らない」。
歯磨きと同じで、「今日やるかどうか」を考えない仕組みにしてしまうのがコツです。

10問なら、残業で遅くなった日でもできます(笑)
そして、10問に抑える一番の理由は、復習の時間をたっぷり取るためです。
解くのは10問でも、そのあとにやることが2つあります。
- 「問題の文をきちんと読めているか」を確かめる
- 間違えた問題は「何がわからなくて間違えたのか」を言葉にする
ここまでやって、その日の10問が終わりです。
時間にすると、復習まで含めて10問で15〜30分くらいです。
私の学習時間は1日最大2時間で、内訳は通勤中のリスニングと、夜の机の時間。その夜の部の最初のメニューが、でる1000の10問です。
一番腰が重い教材を最初に片づけると、残りの勉強がぐっと気楽になるんですよね。
「3ヶ月半もかかるのか」と取るか、「3ヶ月半で終わるのか」と取るか。私は後者でした。ゴールまでの日数が計算できた瞬間、量への恐怖はかなり薄まります。
「それにしても、1日10問は少なすぎない?」と思った方もいますよね。
これが、やり始めると逆なんです。10問でエンジンがかかって物足りなくなり、自然と10問以上解く日が出てきます。
10問は上限ではなく、止まらないための最低ライン。少なく見える数字は、続けるための保険です。
② 間違えた問題は紙に印+理由をStudyplusに書く
私は、でる1000を紙で解いています。間違えた問題に、その場でペンで印をつけたいからです。
そして、ここが私の使い方の核です。間違えた問題は「なぜ間違えたか」を一言だけ、Studyplusにメモします。
Studyplusは学習記録の定番アプリです。私はもともとスクールでの学習記録用に毎日使っていて、そこに理由メモも一緒に残すようになりました。
メモは、たとえばこんな一言で十分です。
ポイントは、頭の中で反省して終わりにせず、言葉にして書くことです。
書くと、記憶に残ります。印をつけるだけだと、また同じ理由で間違えるんですが、理由を言葉にしておいた問題は、次に似た形へ出会ったときに手が動きました。
この印とメモは、積み上がるほど「ここまでやってきた」が目に見えます。紙とアプリの両方に進んだ跡が残るので、手が止まりそうな日の支えになっています。
あわせて読みたい:Studyplusを含む、私のスクールでの学習の仕組みはこちらの記事に書いています。
▶ イングリッシュカンパニーの評判は本当?3ヶ月で模試550→780になった私の本音レビュー
③ 1周目で完璧を目指さない
1周目の役割は、暗記ではなく仕分けだと考えています。
解ける問題と解けない問題を、印で仕分けていく。覚え込む作業は、印のついた問題だけを相手にする2周目以降に回します。
全部をその場で覚えようとしていた最初の数日より、この割り切りをしてからのほうが、進むスピードも気楽さも明らかに上でした。
「何周やればいい?」への、1周を終えた今の答え

でる1000の疑問で必ず出てくるのが「何周やればいい?」。私の方針はシンプルです。
この方針のまま、項目別の659問は1周走り切れました。
周回は手段で、目的は「解けない問題を減らすこと」。ここさえブレなければ、何周になるかは人それぞれでいいはずです。
数字でも考えてみます。仮に3問に1問間違えるペースだとしても、2周目の対象は350問ほど。
「1,049問をもう1周」と「印のついた350問だけ」では、気持ちの軽さがまるで違いますよね。印をつけながら進む1周目は、2周目を軽くする仕込みでもあるわけです。
1周終えた後の使い方|巻末のセット問題(30問×13)で本番形式に慣れる

ここからは、1周を終えた後の話です。上で書いた使い方の、続きにあたります。
でる1000の巻末には、セット問題が付いています。本の中では「文法模試」という名前の実戦パートで、本番のPart5と同じ30問×13(計390問)。ジャンルの構成も本番同様です。
項目別の659問との一番の違いは、ノーヒントで解くこと。
項目別のページでは、「いま品詞問題を解いている」とわかった状態で解きます。でもこのセット問題では、品詞も動詞も前置詞も混ざって出てくるので、より本番感覚で解くことができました。
私は1セット目を解き終えて、これから2セット目に入るところです。本番と同じ30問のまとまりで力試しができるので、いい練習になっています。
公式問題集の模試で効果測定|Part5のミスは10問→5問
ここで言う模試は、でる1000のセット問題ではなく、TOEIC公式問題集のことです。スクールの効果測定で解きました。判定は550〜705から780〜910へ。
Part5に絞ると、ミスの数はこう変わりました。
これはスクールでの3ヶ月全体の結果です。それでも、Part5に毎晩向き合ってきた教材は、この1冊だけです。
セット問題の回し方|ミスの「なぜ」を潰してから公開テストへ
やることは、1周目と変わりません。
セット問題でミスした問題を洗い出して、「なぜ間違えたか」を言葉にして潰し、Studyplusにもメモするあの作業の続きです。
ここを潰し切れれば、公開テストでも良い点が取れると見込んでいます。
時間の目標もひとつ決めました。Part5の30問を、最終的に12分くらいで解き切ること。
Part5を速く終えるほど、後半の長文に時間を残せます。セット問題は30問単位なので、時間を測る練習にそのまま使えます。
TOEICの公開テストは、年末に受験する予定です。
初見でひよりました【それでも続いた理由】

ここまで偉そうに書いてきましたが、かっこ悪い話もしておきます。
でる1000を初めて開いた日、私は「うわ」と声が出ました。
ページをめくっても、めくっても、問題。イラストも息抜きのコラムもほぼなくて、656ページぶんの問題がひたすら続きます。
「これを全部やるのか」という、あの嫌な感じ。手に入れた日が、一番テンションの低い日でした(笑)

最後のページを開く日は、本当に来るのか……?
それでも今、毎晩続いています。理由は2つあります。
- 1つ目は、ここまで書いてきた1日10問の小ささです。量にひよった人間ほど、ノルマは小さくするべきです。
- 2つ目は、途中からパズル感覚になったこと。これは完全に予想外でした。
品詞問題は、空所の前後の形から、パズルのように答えが決まる問題が多いんです。文全体を訳さなくても、形に注目するだけで選択肢を絞れる問題がある。
知らないパターンに出会うたびに「こんな型もあるのか」という発見があって、これが地味に面白い。
ここを、もう少しだけ掘り下げます。
私が一番驚いたのは、でる1000を進めてから、TOEIC公式問題集の英文が前より読みやすくなっている感覚があったことです。
文法は、読む・書く・聞く、すべての土台。でる1000で英語の語順のパターンを体に入れる作業は、地味に見えて、全部につながっていました。
この感覚は、あとから数字にもなりました。効果測定の模試で、Part5のミスは10問から5問に減っています。
問題の量が嫌で仕方なかった人間が、発見を楽しみにページを開くようになる。

この変化には、自分でちょっと感動しました。
やり直し英語に「楽しい」が出てくるとは、始める前は思ってもいませんでした。教材との相性は、開き続けてみないとわからないものですね。
どのレベルから手を付けていい?【私の現在地】

「でる1000は難しいから、初心者にはまだ早い」という声も見かけます。どのレベルなら始めていいのか、私の現在地ベースで書きます。
あわせて読みたい:この550〜705が3ヶ月後にどうなったかは、こちらにまとめています。
▶ TOEICは3ヶ月で何点上がる?550から780になった社会人の全記録
第1章の品詞問題は解き進められました。パターンを知れば正解できる問題が多く、「知らなかっただけ」の失点がどんどん見つかるからです。
ちなみに、ここで言う模試はTOEIC公式問題集のことです。本番と同じ形式なので、自分の現在地を測るならこれが確実です。
あわせて読みたい:「そもそも何の教材から始めるか」で迷っている方はこちら。
▶ 社会人の英語やり直し、実際に使っている教材はこの3つ【TOEIC800を目指す学習記録】
でる1000の買い方|紙・電子・アプリの選び方

ここからは実務的な話です。買い方をまとめます。
| 形式 | 価格(税込) | 向いている人 |
|---|---|---|
| 紙の書籍 | 2,530円 | 書き込み・印つけで管理したい人(私はこちら) |
| 電子書籍 | 2,024円 | 荷物を増やしたくない人 |
| アプリ | アプリごとに異なる | スキマ時間にスマホで解きたい人 |
※2026年7月時点。価格は改定されることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
公式サイトによると、でる1000はKindle・abceed・mikanといったアプリにも対応しています。ただ、アプリは買い方も値段も紙とは別物で、ここに書くと長くなります。通勤や昼休みに解きたい人は、でる1000 アプリか本か迷ったらで決めてください。
私は紙派です。間違えた問題に印をつけられて、進んだぶんの手触りが残る。この「積み上がりが目に見える」感じが、続ける燃料になっています。
でる1000をおすすめできる人・できない人

ここまでの内容を、「自分に合うか」の視点でまとめます。
文法を講義でゼロから教わりたい人には、問題集より講義動画つきの教材のほうが入口として自然です。
私が評判を調べ倒したスタディサプリTOEICは、まさにそのタイプでした。
▶ スタディサプリTOEICの評判は本当?TOEIC800を目指す社会人が口コミ・効果・料金・解約を徹底検証
合う・合わないは、能力ではなく性格と目的の問題です。無理にでる1000から入る必要はありません。
でる1000のよくある質問(FAQ)

残っている細かい疑問を、まとめて回収しておきます。
Qでる1000はいつから始めればいい?
A「文法に不安がある」と自覚した時点が始めどきだと思います。私は英語のやり直し初月、模試の判定550〜705の状態で始めて、1周走り切れました。
Q1日何問やればいい?
A私は「基本10問・最低5問」です。問題数そのものより、ゼロの日を作らないことのほうが大事でした。
Q全部終わるまでどのくらいかかる?
A1日10問なら単純計算で約105日(3ヶ月半)です。私は項目別の659問を1周し終えて、いまは巻末の文法模試に入っています。
Q何周すればいい?
A私は周回数を目標にしていません。2周目以降は印のついた問題だけに絞り、全問をもう一度やり直すつもりもありません。
Q巻末の文法模試(セット問題)はどう使う?
A本番のPart5と同じ30問×13セットの実戦パートです。私は項目別の659問を終えてから1セットずつ解いて、ミスした問題の理由を潰す使い方をしています。
Q別冊の「文法問題1000本ノック」はどう使う?
A本体の問題がシャッフルで収録された別冊です(公式サイト記載)。私はまだ使っていません。いまは巻末の文法模試を優先しています。
Q単語帳と並行したほうがいい?
A最初は、でる1000に出てきた知らない単語を拾うだけで十分でした。実際の文の中で出会うぶん、単語帳の丸暗記より記憶に残っています。
Qアプリと紙、どっちがいい?
A公式ではKindle・abceed・mikanに対応しています。私は印をつけたいので紙派です。書き込み重視なら紙、スキマ時間重視ならアプリ。迷ったらアプリか本かの判断にまとめてあります。
Qでる1000だけでTOEIC対策は足りる?
Aでる1000はPart5(文法)の対策本なので、これ1冊で全部はカバーできません。私はリスニングを通勤時間に回し、本番形式は公式問題集で触れる、という役割分担にしています。
Qモチベーションが切れそうになったら?
Aノルマを「今日は5問だけ」まで下げてください。私も疲れた日は5問で閉じますが、ゼロにしなければ翌日また開けます。
まとめ:1,049問は「1日10問」で怖くなくなる

最後にもう一度、この記事の要点をまとめます。
- でる1000は1,049問・656ページ。ひよるのが普通の量
- 「終わらない」の正体は、量ではなく量に合っていないやり方
- 私の使い方は3つ:1日10問に固定/紙に印+理由をStudyplusにメモ/1周目で完璧を目指さない
- 周回数は目的じゃない。印のついた問題を減らすのが目的
- 模試の判定550〜705から始めて、項目別の659問を1周走り切れた
- この使い方で続けて、模試の判定は550〜705→780〜910に。Part5のミスは10問→5問に半減
- 1周終えた後は、巻末のセット問題(30問×13)でミスの「なぜ」を潰す
私はいま、そのセット問題を1セットずつ回しています。年末には、TOEICの公開テストを受験する予定です。
量にひよった人間でも、止まらずに続けたら、数字は動きました。次は公開テストで確かめてきます。
最後にひとつだけ。
1,049問は、たしかに多いです。でも、今日の10問は、多くありません。
同じようにでる1000の量にひよっている人の参考になれば嬉しいです。
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