
英語のハノン、音声は2分ちょっとなのに、1ドリルに10分以上かかる。
何周すればいいの?
1日どこまでやればいいの?
1ドリルに10分以上かかっても、やり方を間違えているわけではありません。
1日にやる量、何周するか、音声の使い方。
この3つを、この記事にまとめました。
英語のハノンは「1日1ドリルを、本を閉じてナチュラルで言えるまで」でいい

英語のハノン 初級は、1日1ドリルで足ります。
そのドリルを本を閉じたまま、ナチュラルスピードの音声に合わせて言えたら、次のドリルへ進みます。
ひとことで言うと、量を増やすより、1ドリルを本を閉じて言えるところまで持っていく教材です。
初級のドリルは、全部で119あります。
1日1ドリルなら119日、4ヶ月ほどで最後のドリルまで届きます。
2つ、3つと進めたくなる日もあると思います。
でも、1ドリルを本を閉じて言えるまで仕上げるだけで、1日の練習として十分な量になります。

短い文なのに、意外と言えないんですよね。
私のやり方は5段階(聞く→リピート→音声の指示に従って変換→本を閉じる→ナチュラルだけ)
私は『英語のハノン 初級』を、手元の紙の本で使っています。
音声はMP3のZIPをiPhoneに入れて、ナチュラルスピードだけで聞いています。
スロー音声は使っていません。
音声の指示は、音声の中で流れる短い英語です。
元の文のあとに「Question」と流れたら疑問文に、「Negative」なら否定文にして言います。
音声には、日本語が出てきません。
指示も英語なので、慣れるまでは、何を変えるのかを本で確かめながら進めます。
本を開いて聞くときは、まだ口を動かさなくてかまいません。
リピートは、元の文をそのまま言う練習です。
元の文が言えないと、形を変える変換まで進めません。
詰まるのは、変換です。
本を見ながらなら、どこを変えればいいかはすぐわかります。
ところが音声のほうは止まりません。
頭の中で語順を組み替えている途中で、答えの英文が流れてきます。

答えが先に流れると、ちょっと悔しいです(笑)
だからリピートと変換は、本を開いたまま何度か繰り返します。
言えるようになってから、本を閉じます。
本を閉じて言えなかった文があったら、そこだけもう一度本を開きます。
1ドリル全部を最初からやり直す必要はありません。
本を閉じたあとも、答えの文が流れる前に自分で言えたかどうかを見ます。
答えの文を聞いてから追いかけて言えた文は、まだ言えていない文として数えます。
この本のゴールは、本を見ずにナチュラルスピードで言えること

出版社の筑摩書房の特設ページでは、英語のハノンの練習を次のように説明しています。
私の5段階の「本を閉じる」と「ナチュラルだけ」は、「本を見ないで、ナチュラルスピードでこなせるまで繰り返す」をそのまま練習に入れた形です。
気をつけたいのは、本を見ながら音声についていけた時点で、次のドリルに進んでしまうことです。
その段階では、本を閉じると言えない文が残っています。
ドリルを進める基準は、本を閉じて言えたかどうかです。
何も見ずにスラスラと発音ができ、意味も理解できている状態を「言えた」と数えます。
基準がはっきりしていると、迷いません。
今日のドリルが本を閉じて言えたら次へ、言えなかったら明日も同じドリルです。
1ドリルに10分以上かかるのは普通


1回3分で終わると思っていました。
手元の音声ファイルで、ナチュラルスピードの長さを1ドリルずつ測ってみました。
真ん中の長さで2分ほど。
短いドリルで1分弱、長いドリルで4分ちょっとです。
スロー音声は、真ん中の長さで2分半ほどあります。
スローを使う人は、そのぶん1ドリルの時間が延びます。
初級の中身を数字で並べると、次のとおりです。
| 項目 | 数 |
|---|---|
| ドリルの数(Unit1〜19) | 119 |
| パターン・プラクティスの数 | 643 |
| 1ドリルあたりの問題数(平均) | 5問あまり |
| ナチュラル音声の長さ(1ドリル) | 2分前後(1分弱〜4分ちょっと) |
パターン・プラクティスは、元の文を指示どおりに変えて言う練習のことです。
英語のハノンでは、これが1問にあたります。
初級は、基礎を確認するUnit0のあとに、3つの部に分かれています。
| 部 | Unit | 練習する文法 | ドリル数 |
|---|---|---|---|
| 基礎の確認 | Unit0 | 品詞・英語の音のルール | ― |
| 第1部 英語の基本構造 | Unit1〜5 | 5つの文型・現在形・過去形・現在進行形・助動詞 | 34 |
| 第2部 より豊かに表現する | Unit6〜12 | 疑問詞・受動態・現在完了形・命令文・否定疑問文・付加疑問文 | 51 |
| 第3部 より高度に表現する | Unit13〜19 | 不定詞・動名詞・分詞・分詞構文 | 34 |
Unit0は、品詞と英語の音のルールを確かめるパートです。
slowとnaturalに分かれたドリルの形になっているのは、Unit1からです。
第1部で文の骨組みになる文型を練習してから、疑問文や受動態に変える第2部に入ります。
進める順番は、本のとおりで大丈夫です。
1日1ドリルなら第1部が34日、第2部が51日、第3部が34日かかる計算です。
時間がかかる理由は、音声を流す回数にあります。
ここに、言えなかった文で音声を止めて、言い直す時間が入ります。
1ドリルには、5問くらいの英文が入っています。
1問詰まるたびに巻き戻すと、10分はすぐに超えます。
つまり、1ドリルに10分以上かかるのは、手順どおりに進めている証拠です。
文を読んで意味がわかることと、音声のテンポで口に出せることは、別の練習です。
1日1ドリルで区切れば、毎日機械的に学習できます。
だから、1日1ドリルで十分です。
1ドリルが早く終わった日は、前の日のドリルを本を閉じた状態で、音声だけ聞いて復習します。
次のドリルに進むのは、明日で大丈夫です。
何周やるかは決めなくていい

英語のハノンは、何周するかを先に決めなくて大丈夫です。
周回数ではなく、1ドリルずつ「本を閉じて言えたか」で区切ります。
| 1周目 | 2周目 | |
|---|---|---|
| 本を開くとき | 最初から開いて、5段階で進める | 本を閉じて言えなかったドリルだけ |
| 音声 | ナチュラルスピード | ナチュラルスピード |
| 次のドリルへ進む基準 | 本を閉じて、ナチュラルで言えた | 本を閉じて、ナチュラルで言えた |
1周目の時点で、どのドリルも1回は本を閉じて言えるところまで来ています。
だから2周目は、1周目と同じ5段階を全部のドリルでやり直す必要はありません。
本を閉じたまま、ナチュラルの音声を流します。
言えたドリルは次へ進み、言えなかったドリルだけ本を開いて5段階に戻ります。
1周目で言えたのに、2周目で言えないドリルは出てきます。
時間があくと抜ける文がある、というだけです。

何周目かより、言えないドリルがいくつ残っているかです。
言えないドリルが減っていけば、何周目かを数えなくても、練習は前に進んでいます。
1周目は、1日1ドリルで最後まで119日です。
2周目は言えなかったドリルだけを開き直すので、1周目より短い日数で終わります。
1周目の途中で、前に言えたドリルを忘れていると気づく日もあるでしょう。
そのときも、前に戻らずに今日のドリルを進めます。
忘れていたドリルは、2周目で本を閉じて音声を流したときに、言えないドリルとして出てきます。
戻るのは、そこで十分です。
音声の使い方|iPhoneに入れる・abceedの違い

英語のハノン 初級の音声は、2つの方法で手に入ります。
どちらの方法でも、音声にはナチュラルとスローの2種類があります。
違うのは、どこに保存するかと、どのアプリで流すかです。
流れる音声はどちらも同じ本の音声なので、どこで聞くかを決めれば、今日から練習を始められます。
音声は2つの方法で手に入る|筑摩書房のダウンロードとabceedの一括ダウンロード
| 方法 | 手に入れ方 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 筑摩書房のMP3ダウンロード | 筑摩書房の特設ページから、ZIPでまとめて保存(約403MB) | iOS 13以降のiPhoneとAndroidは、ZIPをタップするだけで聞ける |
| abceedの一括ダウンロード | アプリで教材名を検索して、「音声(無料)」の画面からダウンロード | ナチュラルとスローの両方を聞ける |
iPhoneだけで筑摩書房のMP3を入れるなら、次の流れで入れられます。
iPhoneでダウンロードしたZIPは、「ファイル」アプリの中に入ることが多いです。
約403MBあるので、通信量が気になるならWi-Fiにつないでからダウンロードすると安心です。
abceedは、英語教材の音声を聞けるアプリです。
英語のハノン 初級の音声は、アプリの中にまとめてダウンロードできます。
英語のハノン 初級には「音声(無料)」のボタンが出ています。
音声だけをabceedで聞くなら、abceed版の電子書籍ではなく「音声(無料)」のボタンから再生します。
2つのうちどちらにするかは、使い方で決めると迷いません。
- 同じドリルを何度も流すなら:筑摩書房のMP3ダウンロード(保存すれば電波がなくても流せる)
- abceedをすでに使っているなら:abceedの「音声(無料)」から一括ダウンロード
私はiPhoneに入れて聞いている

私は、特設ページのZIPをiPhoneに入れて聞いています。
机に紙の本を開いて、iPhoneで音声を流します。
iPhoneの中にファイルがあるので、電波がない場所でも再生できます。
流すたびに読み込みを待たなくていいのは、助かっています。
5段階の手順では、同じドリルを少なくとも4回は流します。
言えなかった文で止めて巻き戻す回数も入れると、1ドリルで何度も再生ボタンを押します。
難しくて止まりそうな日は、できたフレーズを1つ増やすだけでいい

英語のハノンは、短い文なのに口から出てこない場面が続く教材です。
文法の理解があいまいな単元に入ると、なおさら言えなくなります。
疲れている日に、1ドリルを本を閉じて言えるところまで持っていくのは大変です。
そういう日は、1ドリルを仕上げようとしなくていいです。
昨日より言えるフレーズが1つ増えたら、その日は終わりにします。
やる量は、その日の余力に合わせて、次の中から選べば十分です。
「変換までやらない」日は、元の文を口に出すところまでで止めます。
変換は、次の日の最初にやれば大丈夫です。
「1パターンだけ本を閉じる」日は、5問あまりのうちの1問だけを選びます。
答えの文が流れる前に本を閉じたまま言えたら、その1問が昨日より増えたフレーズです。
「聞くだけで終える」日は、本を開いて音声を1回流して閉じます。
次の日に、どのドリルのどこから始めるかがはっきりします。
何日かあいたときも、途中だったドリルの頭から本を開いて聞き直せば大丈夫です。
前のドリルに戻ってやり直す必要はありません。

1つ増えたら、今日はそれで十分です。
英語のハノン 初級は、Unitごとに文法の確認があり、それをもとにしたドリルが続く作りです。
変換のたびに手が止まるなら、音声を止めて、そのUnitの文法の確認を読み直してから戻ります。
1ドリルを仕上げる日と、1問だけ進める日が混ざっていても、ドリルの番号は前にしか進みません。
手が止まりそうになるのは、1ドリルを仕上げる量が、その日の余力より大きいからです。
量を小さくすれば、今日の分は終わらせられます。
紙・Kindle・abceed版、どれで始める?

英語のハノン 初級には、紙の本のほかにKindle版とabceed版があります。
| 形式 | 価格(2026年9月17日時点) | 特徴 |
|---|---|---|
| 紙の本 | 1,980円(税込) | A5判・272ページ。本を閉じると、答えの英文が見えなくなる |
| Kindle版 | 1,925円 | スマホやタブレットで開ける |
| abceed版 | 1,900円 | abceedのアプリの中で本を開ける。電子書籍の機能で流れる音声はナチュラルだけ |
※価格は改定されることがあります。
いちばん高い紙の本と、いちばん安いabceed版の差は80円です。
値段で決めるほどの差ではありません。
私は紙の本を使っています。
英語のハノンは、外を歩きながらやる練習ではないからです。
机に本を開いて、言えるようになったら閉じる。
本を閉じて言う段階は、紙の本ならそのまま手で閉じるだけです。

閉じるだけで答えが隠れるのが、紙のいいところです。
すでに電子版で始めているなら、紙の本に買い直さなくても、この5段階の手順で進められます。
紙の本で始める場合も、音声のために電子版を買い足す必要はありません。
音声は、筑摩書房の特設ページのダウンロードか、abceedの「音声(無料)」で聞けます。
これから手に入れるなら、机で本を開いて閉じる練習には、紙の本が向いています。
まとめ:今日やる1ドリルを決めて閉じる

英語のハノン 初級の使い方を、3行で言い直します。
- 1日1ドリルを、本を閉じてナチュラルスピードで言えるまで繰り返す
- 1ドリルに10分以上かかるのは普通。
何周するかは決めなくていい - 止まりそうな日は、できたフレーズを1つ増やして終える
私はいまも、机に紙の本を開いて、iPhoneのナチュラル音声で1ドリルずつ進めています。
英語のハノンについては、こちらの記事にも書いています。
- 英語のハノンは効果ない?初級を3ヶ月続けて「英語を話している感じ」になった話:3ヶ月で変わったことと、効果が出る順番
- 社会人の英語やり直しで使っている教材3つ:英語のハノンと一緒に使っている教材
最後にひとつだけ。
机に座る前に、今日やるドリルの番号だけ決めておくと、本を開いてから迷いません。
同じように、英語のハノンの進め方で迷っている人の参考になれば嬉しいです。


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